戯曲(習作つづき)/星☆風馬
 
贈り物です。野バラのように喘ぎつつも希望の露を吸ってわずかに生きる人よ。その心がほんの少しでもうるおいますように。
あなたを見守る足長おじさんより
   足長おじさん?誰なんでしょう」
龍児「何が入ってるんだ?」
奈津「(奈津、箱を開ける)何かしら。ブラジャー
   お兄ちゃん、真っ赤なブラジャーよ、素敵なブラジャー」
龍児「一体誰なんだ、そんな粋なはからいをするのは
   しかし、そんな派手なブラ、学校につけて行ってもいいのか?」
奈津「いいに決まってるわよ。サイズは合ってるのかしら(奈津、立ち上がり後ろ向きで着替え始める)」
奈津「お兄ちゃん、のぞいちゃイヤよ」
龍児「あ、ああ。わかってる。おれは見ていないから」

―照明暗く―

せむし「どうやら喜んでもらえたようだ。よかった
    だが、自分がノーパンになってることには気がつかなかったんだな
    風呂も着替えもない家なら仕方がないか」

―暗―

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