sweet pain,sweet rain/itukamitaniji
sweet pain,sweet rain
雨の匂いがした夕方 じきに降り出すかもしれないって
君が僕に言う それなら僕のせいだなって僕が言う
雨男とは僕のことさ 晴れた空もたちまち曇るのさ
なんて決まりきったジョークを 繰り返す毎日だった
雨宿り 逃げ込んだ鉄塔の下
そこから 何処にも行けなくなっていた
誰の声も聞こえない 雨は全ての音を消した
この世界に僕らだけを残して 後は全部消えた
すっかりずぶ濡れの靴で歩く 僕ら終わりを知らずに
水溜まりに映る 冴えない自分の顔を踏ん付けて
重たい荷物は邪魔になって 少しずつ捨てていった
大人にならないとって
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