夢なんて/itukamitaniji
 
夢なんて

もうかっこよく 明るい道を歩きたいなんて思えないぜ
あの頃に一度 諦めた道の上に今更戻ってきて
どんな面をぶら下げて のこのこと戻ってきたんだ
耳をふさいでも聴こえる声は まぎれもなく僕自身のだった

勝手に外の世界に 敵を作って一人もがいている
本当の敵は 自分の頭の中にいるみたいだ

夢なんて 夢なんて
この心にあるものを もう僕はそう呼ばない
夢なんて 夢なんて
僕は今でもこの心に ずっと謝り続けている


一度でも濁ってしまった水は もう元には戻らない
積もりに積もって ヘドロのようにへばりついている
一度でも諦めてしまったという事実は 一生
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