雪のち晴れ/
アオゾラ誤爆
身体に金具を埋めてしまって
途方に暮れる
ある 冬
舗道の敷石には
ねそべる猫が鳴きもせず
渇いている
とじられた傘の花模様は賑やか
そこを過ぎていく
胃には十分にあたたかな言葉が
あるいは同じように凍えていた肌の
煙たい温度が
貼りついている
傷は石
熱は水
痛みも忘れてただ歩いている
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