twitter/葉leaf
していました あなたの面影は逆光で良く見えず ただ部屋の中の椅子に座りひっそり佇んでいるあなたを 僕は甘やかな気持で眺めていたのです 部屋は開かれて幾つもの光が交差し 夢から覚めると 途端にあなたの性別が分からなくなりました 僕は性のない人に恋をしたのです
冬が好きだった 空気の冷たさは人々の冷ややかさ 葉のない木々は孤独の渇き 底の見えない夜は絶望の深さ 冬はそうあることで冷やかさ孤独絶望全てを許してくれると思った こんなにも嫌われがちな気取った感慨を許してくれると 冬は何よりも優しかった だが僕は今そんな冬を温める仕事をしている
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