季節恋歌(きせつれんか)/凪 ちひろ
 

後悔の波が 繰り返し打ち寄せる

終わったのはもう何年も前
その間に世界は何度も回った
わたし ひとり 取り残されて
ただ毎日を めくっていく

夢で出会ってしまった朝は
余計に苦しくて
平安時代に恋人達が信じたことを 
真実ならと願ってしまう


春風待つ 秋風吹く
夏風邪ひく 冬枯れの野を見る

いつか いつか わたしも
忘れられるでしょうか
忘れたくないから
捕らわれたままなのに

今もまだ
愛してしまっています

ああ お元気ですか
こちらはぼちぼちやっています


風にのせる
届く宛てのないメッセージ

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