水心/まーつん
 
  人の心は水に似て
  器に合わせて形を変える

  だけど時には凍りつき
  器の方を壊してしまう


  水は低きに流れるが
  それは惰性の気楽さで

  時に情熱の火に触れて
  風に吹かれて旅に出る


  空を駆け巡る雲となり
  千切れては結ぶ絆となり

  下界を覗く天心(あまごころ)の
  涙に代わる 雨となる




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