応えが欲しい/
詩貴
普通というものが大多数の者たちに彩られて
答えなど在りはしないのに
夕焼けを眺めた
ただそこにある儚い存在が
今日のわたしを救ってくれた
人は好きだよ
それ以上に嫌いだよ
嘘を塗りたくる世界に居て
苦しくないのかな
大人たちの薄ら笑いが
特に顕著で
感受してしまう己の機微がにくらしい
それでも
彼らを好きになろうとしている
どうして
わたしはそんなことで
泣く必要があるんだろう
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