想いに翻弄されて.../世江
 






苦しみを抱いたこの胸は
最早、使い物にはならない。





声が聞きたい
そんな欲求ばかりが募る





すぐ傍に居るはずの貴方は、
いつの間にか、その背中が見えなくなるくらい遠くに居て、
怖くて、足が縺れる。


その場にしゃがみ込んで、人目も気にせず大きな声で泣く。





そうすれば、貴方は戻ってくるんじゃないか…なんて甘い考え、
通用しない





厭味ったらしい。
穢い






分かってる。



世に出れば当たり前になること。









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