ゆうぐれの音/朧月
 
ゆうぐれに向かってはしっている
かえっているのに
だんだん離れてゆくようで

君がならすおんがく
私のみみをこじあけて
はいるよ乱暴にむねのなか
せつなさをきざんでる

なにか後悔させられている
だれもがゆうやけに

自然のふりをしてそらから
省みろといわれてる

昨日と明日がつながる
このいまをあるけば
あやまちという名の橋をまた
渡らずにはすすめない

君がならすおんがくはいつまでも
むねにながれてゆく
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