冬の躍動/
灰泥軽茶
冷たい空から降ってくる
鮮やかな光
あんまり冷たいから
女の子はしかめっつら
行き交う人々に注がれる
輝く肌は薄くて一枚一枚剥がれてゆき
筋肉が想う心が躍動し
断続的に吐き出せる息は白く形になって
もやもやと
ごぉうごぉうと
ずいずいと
ぼぅおぼぅおと
それぞれの新しい希望を
ゆっくりと気球を飛ばすように放ち見守る
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