再び/
三田九郎
絶望
この気持ちには
そう名づけるほかないのか
ざく ざく
目覚める者もまだだろう
夜明け前の残雪を踏みしめ
ざく ざく
終わり
その言葉が
何度よぎっても
凍えるからだの真ん中に
凛と立つ わたしの決意
道は続く
再び
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