願うって/まーつん
 
して 孤独になっていく

゛勇気を出して
 足を踏み出す゛

月並みなこの言葉の
なんて確かな造りだろう

これは踏み台のようなもの
見上げるだけだった星に
その手を伸ばすための

星明かりを掴んでみたら きっと熱いだろう
その指は 冷え切っていたから

だけど

やがて光の熱は その身体全部を
気持ちよく 温めてくれるに違いない

願いが叶う時って きっと そんな感じなんだろう



背伸びして つま先立ちして

精一杯 手を伸ばして


それを掴んだ時










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