精霊への解脱/yamadahifumi
白い慰謝が俺の肩を
まるで虎のように喰った
淋しさは秋のように夜の方へ
・・・今、俺の言葉を直知できるやつはいない
だから、俺はいつも精霊達と戯れている・・・
お前達、たまには我が家におかえり・・・
あの大地の母に、貴様らの接吻をくれておやり・・・
精霊達は、いやいやと首を振って、まだ、俺と遊ぶという・・・
あの木立で風が鳴っているのは、大地の母が
お前達を呼びに来た証拠なのだよ・・・
精霊達は群を成して、霊火を残して帰って行った・・・
そして、俺がそんな奴らを見送っていると、人々がやってきて
「このキチガイ!・・・お前は誰と話していたんだ!」と叫ぶ
・・・だが、俺の目にはもう君達の姿は見えていない
いつの間にか、俺もまた精霊の一人になっていたからだ
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