たるみ/ビル
腹弛んだ
耳を澄ました
目から水が出て
気づかれちゃった
隠そうと思えば隠せた
胸を上に曲げた
続かなくてまた辞めて
夜が深くなるのに慣れ
僕は浅い川に浮く
変わりたいな
変わりたいな
変われないな
変われないな
すぐには
誰にも見られないから
秘密のノートを開けた
どこか幼かったけど
今とそんなに変わらない気もする
目が萎んでしまった
口にチャックがつけられて
電信柱にぶつかったのに
怒ることさえできず
虚ろな黒が小さくなり
僕は幼子のように呻いた
変わりたかった
変わりたかった
変われてるのかな
変われてるのかな
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