果てがない影/すみたに
眼が煙をたてる。
指先から水が零れる。
いつの日か、
もはや動けず 惑えず 喘ぎ 煽がれることすらなくなるだろう。
あなたがいつでもそばにいてくれていても、
手を握るのがへたなまま、
僕はまっすぐ歩けずにいるだろう、
だがどこへ向かうべきか知った時、
全ての躊躇いは捨てられ、足も自ずと動くだろう。
今や走り抜けなければならない。
誰もその名を言わない秘密の園原へ向かおう。
そこでは愛が咲き誇り 風に揺られて蝶は飛び交い、
あなたの手により花輪と編まれるのを心待ちにしているのだ。
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