理想と現実/清風三日月
僕には忘れなれない…
クリスマスがある。
君と出会った頃…
僕にはお金がなく…
君には何も…
買ってあげられなかった。
それでも…
クリスマスくらい…
何かプレゼントしたいと思い…
使えるお金を財布に入れて
街に出掛けた。
この時ばかりは…
街は活気に溢れ…
行き交う人々の顔も…
笑顔に見える
クリスマスの…
プレゼントと言えば…
アクセサリーだったり
バッグだったりする…
のかも知れないが…
僕の中では…
オルゴールに決めていた。
とにかく僕は…
店に駆け込み…
そして愕然とする
なぜなら…
僕の予算で買える…
そ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)