パレード/
たもつ
君を抱きしめる
折れそうなその細い体は
案の定
折れてしまった
添え木になるものを探しながら
僕は君の名前を呼び続ける
あなたが悪いんじゃない、と
君はできるだけの笑顔で言う
自分は悪くないのではないか
そう思えてくる
目抜き通りが
人々で溢れかえっている
間もなく
パレードが通過する
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