へ/三田九郎
 
うまれた刹那
自覚なし
消えゆく刹那も
わかりやしない
いつも誰かが
何かにつけて
いみ
を勝手に
手渡すけれど
始まりも
終わりも
ほんとは曖昧
滲んでる
りくつ
へりくつ
境界線を
ある日突然知りたくなって
いろいろ話を聞いてはみたが
結局
たぶん
すべて へ なのだ
出会いも
別れも
いつからなのか
誰にも
ほんとは
わかりやしない
なにかにつけて
誰かが
いつも
いみ
を投げつけてくる
いみも
むいみも
いみなどなくて
ともし火消える
その刹那
自覚なしに
僕は生から
消えてゆくのみ
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