混ざり合い/加藤
 
本当のことがなくなって
何の味も感じない

これからどこへ行こうかな
そんなことを考えていた

いつでも空っぽな自分は
だからこそ必死にもがいて
何とかこの場を離れたくなくて
すべて嫌いにならないように
その場しのぎのことばかりしていた

自分だけは嫌いになれなくて
まだこうして居るのかな
決して誰かのためだというわけでは
ない気もしなくもないような

答えはないけど
しかたないさと
回って歩けば
少し強くなれると感じることもある

一人よりはどんなに傷ついても
誰かと居るほうが救われると気付いたから
ふとした時に心から笑うような
楽しい時間が消せない
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