髑髏/в+в
しゃれこうべは髑髏って書くんだ
たぶん死ぬまで書けないと思う
僕らはサイズ違いを一つずつ持っていて
ときどき皮膚の上から
指でもってお互いのかたちを
たどたどしく確かめてみるのが好きだ
彼女がたった今考えついた望みは
すっかり帽子に
なってしまうことらしいんだけど
誰かにかぶられるのまでは
きっと想像してないよね
彼女はいつも訳わかんないことをいう
まあ、実際には
わかんないこともないんだけど
今日はそれを真似してみよう
例えばこんな感じで
えーと、
指の数がいつのまにか増えて
複雑なコードを鳴らすことができて
やがて僕らはそれに飽
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