26歳の老後/komasen333
やかましいネオン街をすり抜けて深呼吸する発電所
外面を磨いて磨いて乗り越えた果てに流れるせせらぎ黒く
もっともらしいことほどしっくりと来ない思春期sora見上げる
五感に触れるすべてが七五調になりたがる朝に飲むコーンスープ
くるくるとバトントワリングのようにスプーンからハチミツ垂らす
買うほどの本ではないと言われてもそっと手に取るベストセラー
心にもないこと平気で連ねてはシュークリーム五つまとめ買い
中華屋の前でキミが笑ったら明日もきっといい日になる
翻る洗濯物を見つめれど転調らしい転調は来ず
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