無理/
瀬崎 虎彦
落下の速度を毛羽立ったびろうどで計ろうとしても
それは無理なはなし
皮膚の間合いに落ち込む沈黙に
耳を貸そうったって土台出来ない相談だ
言い訳は虚空にこぼれて散華していく
ただ幻のように今を生きるのなら
酒にふやけた頭でも十分だろう
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