まなざし/木の若芽
 
「まなざし」
                木の若芽



強さ弱さは千差万別

だから いのち思いやらなければ


人の表情の変わりぐあいを見るより

花のつぼみがひらいてゆく様を

さなぎが蝶にふかする様を

じっとどきどきと見ていたい

木や花に 鳥や宇宙に

好き嫌いも 良し悪しも

そんな判断は一切いらないのに

なぜ人にはそんな思いがよぎってしまうのだろう

何も言わず微笑んで眺めていたい

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