最果てに/木の若芽
 
それは尊い体験になる


ここはわたしの わたしたちの

神聖な 特別な 探し続けていた

生まれ 来て 帰る

唯一の場所だ

わたしとわたしちのすべてが

ここに結ばれた

幸いの胸ふるえる瞬間が

ひととき しばらく ずっと 永遠に

つらなっていく

ここから あの木々の奥へ

そして時も場所も超えた宇宙へ

ずっと吸いこまれていきそうに

手をとること 腕にすがること 抱きしめること


互いを互いのこの幸いに欠くことのできない存在だと

喜び祝福しあうため

さらに強く大きく美しくするために

ここは奇蹟

今わたしの魂は

ここにありながら

広く遠く 緑の宇宙をへめぐって流れてゆく






戻る   Point(1)