こまやかな心は/木の若芽
 
「こまやかな心は」
                 木の若芽


ふってる雨は細くこまかく

草木は気持ちよさそうにぬれている

がまんしているふうでなく

ほんとに感謝にみちたいい面持ちで

やっぱり出てみよう

すてきな雨ふるおもてへ


明日雨が上がったら

どこが変わったか

なにが違ったか

見つけるのが楽しみだね


芽はもう来年を待ってるよ

木の葉が落ちたあたり

草の種がかくれてるよ

虫の卵が夢見てるかな

ああ楽しみだね


さびしさも素敵な感情

かなしみも素晴らしい気持ち

木や水や光や 風や花や土や

宇宙の美しさに包まれる幸せに気づくために

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