希望/加藤
 
赤色が にじんでいくと
踊りながら 夜に溶けるようだ
空が青い 知っているのに
それがウソのようで 心に染みる

溜まった汚れ 取れないけれど
色んな事は当たり前に変わって行く
正解は何となく 私の中に
ボロボロになる前に 移り変わり続けて行く

思い出す記憶はいつの事か
眠れないくらいに 目が冴えて
眠ると忘れていく気がして
安全な記憶をそっと隠して置いていた

なだらかに下る時 確かな音と共に
印しを付ける
歩き続けては残らない傷
受け止める事には 理由がないんだ

全て包んで貰った日の夢は 色とりどりの
古ぼけた一頁

重なり始めた出来事 走り出す瞬間
息遣いが聞こえたら 振り返らない
片手一つじゃ 済まないのなら
見えない光を隠して置いても
それはどこかで転がる むき出しのまま

涙も出ない日の夢は きっと 色とりどりの
ばら色の未来を描いた
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