立ち枯れて/
信天翁
上機嫌な風で
庭木は味わっている
舞踊のたのしさを
光の誘惑で
トカゲは試みている
逍遥のうれしさを
「時」の流転で
おまえは味わっている
「生」のいとおしさを
「空」のしわぶきで
おいらは感じている
「死」の疎ましさを
戻る
編
削
Point
(8)