下らない独白/
HAL
詩なんか期待しないでくれないか
ひとをやさしくおだやかに包む
情景描写も心象描写も
求めないでくれないか
ぼくは詩人ではないんだ
敗北すると分かっていても
言葉を武器にこのインチキな世界と戦う
どの国にも属さない
どんな部隊にも属さない
たったひとりの臆病な兵士に過ぎない
もしほんとうの詩を読みたいのなら
他の方のものを選んで欲しい
ここには本物も詩人が数人だけど
確かに存在しているから
戻る
編
削
Point
(4)