世界が私のものだったころ/由比良 倖
 
When the world is mine...

火曜日は街の背中の見える丘でアルマゲドンをひとり待つ予定


タンポポを折った帰りは電柱を倒すべきという義務の問題


相対性理論を正しく知るために熱いストーブと君が必要


それを知ったら多分私は死んでもいいの夏の朝でも秋の午後でも


あなただけ見ている前で残酷な悪戯をする(僕を終わらせて)


居場所無く街を彷徨うリラックマ「部屋をください」「丸洗い可能?」


教室でグレープフルーツ食った奴怒らないから死んでください


飛べないの記憶ごと羽を消されたのでも記憶だけ不十分なの


反応
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