宇宙人のしわぶき(四)/信天翁
 
公園の木立が醸しだす衣擦れに
つい呼び込まれる落ち葉の季節
自らの想いをまとめることもできず
今日も折りたたみ杖の同行で散策にでる

プロムナードに落とす
猫にゆがんだシルエットの裏には
カルマを宿して
「時」が「死」を取り囲んでいた

おらが覗かせる背景の顔と
あなたが囁く情熱の形とが
オーバーラップして

二十四節季を無視し続けるのだ
手綱をゆるめずに
墓碑銘は決まったかい と

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