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羊の群れ
戯れに操業するサアカス
旋廻する記憶
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線対称な磁界
鳥たちは中空をその磁界の痕跡に沿って廻る
無限なる時間を鳥たちはそうして廻っている
荒涼とした大地を
縞模様に朽ちた砂礫が走り
茫洋とした〈白〉の風景を泳いでいる
トロールの残骸と
その星屑のように砕かれた石たちを
涸渇することなく生き残った唯一の河の滸で拾い
さざめく空気の振るえとともに運ぶ
微かに潮の匂いの混じるその空気
永遠に統一されることのないその不規則な流れを
真っ白い空間が裂け
一筋の光が参入した時
誰がそれに躊躇うだろう
催涙弾のように数え切れない飛沫が地上に墜ち続け
飛翔する鳥たちも既にその姿を隠している
いっそう茫洋とした場所を
限りない沈黙で満たす
焦げるような匂いが鼻腔を衝く
雷雨は熄むことなく
無限に降り注ぐ明朗なる白い轍を
予兆させる
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