不思議ちゃん無双/しもつき七
 
行る。いつだってそう。
乳歯が抜けるときみたいなぐらぐらの気持ちを、祈ることで救われ
たい。みんなそうだった。思いはひとつ。きみの血は何色で、なに
を信仰し、どこへいくのか。週刊誌のあおりが攻撃的。


わたし、あなたを、どうでもよく思ってる。



戦場って名前がついた教室の中で、骨をぶつけあい肉をかぶりあい、
そうして破壊、愛。目障りになびいてる緑色のカーテンを切りとる。
6×6の正方形。既存の空にそれでも構築しろと、先生は叱った。
新しい世界を。誰も見たことのない未来を。



そんな事実まみれの話をしないで。授業にもどります。


まな板の上でのたう
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