心内・画家/半知半能
 
描きかけの自画像が口を開き始めると

ぼくは目を逸らさずに耳を閉じて

おれは と唱えて入れ替わる



寂しい背景を抱えて

冷えたキャンバスにだけは ほこりが確かに積り

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