我が敵に寄する讃歌/黒髪
人は生きていく上で様々な困難にぶつかる。その最たるものは、人間との関係である。
脳裏に描いた通りの道筋を邪魔する人たち、そういった人たちに対して、敵対関係になる、
そこまではいいが、それ以上踏み込んだ要求をするのは行きすぎである。
自分が邪魔とする範囲を索敵するのはいいが、疑心暗鬼が過ぎると、破壊になる。
なぜ特定の種類の人が特別に敵となるのか。その疑問に、「物語」をもって答えたい。
物語の構築は、無謬である。なぜなら、原理が強く保持されているからである。
物語の上で勧善懲悪、正義不義等の対象が生まれる。それは、法律によって制定される。
奇妙な物語でないかぎり、人間の精神性を包み込む
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