病とは/すみたに
 
  眠りを効かない
  薬に託す恥
 
  ふさいでいく瞼
  ふさがっていくだけの瞼
  
  跳ねる足は冷え
  閉じきった耳は誰かの声を聴く

  それから起き
  ひっぱたき

  頭冷やして鏡にののしる
  甘えるな

  それは我が身だ
  ひきうけろ

  自分の身体を
  引き受ける

  他人事
  まるで拾い子の

  自分をわたしは
  痛めつけ殴らせて
 
  悪びれもなく
  自分が嘆くのを待つ
 
  やがてわたしは
  薬を自分に飲ませる

  そしてわたしは自分を癒し
  自分には効かないまま

  そこで思い知る
  病とはなんて勝手なわたし自身なのかと
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