秋、頬に風/kannki
 
人の集まる場所に行った

見まわせば
家族の場面を切り取った様な人々や
彼女を労わりつつ歩を進める人が
周囲に気を配りつつ
もしくは
屋台で買った物を頬張る
人々の嬉しそうな顔

友達も行った先でヤアと言い
連れ立ち
催し物の河の中に

さも、天気も寛大で
秋の気が満ちている

嬉しい昼頃
心も躍る頃

見出す品々も
ありきたり風でも珍しく見え
自然と笑みもこぼれる

秋のさざめきに私は
囲まれていた



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