詩人成長過程/詩月
 
ようちえんのころは、
どうぶつえんでみたぱんだとか、くまとかそんなとくべつなものをたからばこにしまうように
なぞめいたことばでじゆうちょうにかきのこす
そんなこどもだったのだ

小学校に入ってから、
ならいたての漢字というのをつかいたくて、めちゃくちゃな文をかいていた
(それは散文ならぬ散乱文)

高学年になった時だろうか?
始めて恋をしたのは
はじめて詩らしき形にたどり着いたのは
薔薇という漢字にあこがれた、あのころだったのか……

中学に入ってようやく
詩を掴みはじめた気がした
やたら難しい漢字が使いたくて
カッコいい言葉を使おうとして
まるで漢文のように熟
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