原初の姉妹/木の若芽
「原初の姉妹」
木の若芽
東雲の空をわたしの原初の姉妹が舞い駆ける
紫の長い髪をなびかせて
しなやかな脚大きくひらいて
かもしかや野の馬のように
空の原野に雲の丘の起伏
かるがると飛び越える
わたしの誇らしい原初の姉妹
朝のもやを切るように走り抜ける喜びは
若々しい太陽
四方の鳥の遊戯
太陽の光に抱きしめられてる
今わたし 野の花と同じ
ラジオつけるのもやめて
朝日がなんともきれいだから
光のメロディー聞いている
きのう見たあの風景にも朝日がさしてる
木の丘 民家の屋根 花と小鳥 小川の石橋
見えてくる はなれていても
みんなの朝
ああ
いのちあるものはまるくなりたがり
いのちあるものはまるいものが好き
そして
いのちはあたたかくなりたがり
いのちあるものはあたたかいものが好き
そしてまた
いのちあるものは輝きたいと願い
いのちあるものは輝くものを讃える
わたしの原初の姉妹を
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