百の柿の実/
朧月
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議
納得いかない
なんて当たり前なこと
秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足りないかのごとく実らせる
その腕は重そうに
この風にゆれることもない
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