痺れ/
和田カマリ
殺していない私には
殺した感覚がどのようなものか
想像することができません
私は行為の後の苦痛を想う
殺人に固執した果てにある
自己保存のための自己切断
視界の底に確かにあった
深く深く根付いた憎しみ
後悔は摩擦することがない
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