瞳が見ていた/
うみこ
瞳が見ていた
僕は知らないふりをした
頭の中へ届かないように努力をした
だけど上手くいかなかった
思い出した途端に
黒曜石の帰り道だ
恐ろしいほど星が綺麗だ
恐ろしいほど無数の小さな光だ
瞳が見ていた
僕を見ていた
みんなが見ていた
そのなかにあの子はいたかな
恥ずかしくて
夜の坂道を駆けた
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