背を向けて抱き締めろ/caligro3rd
 
君は真実
僕は虚構

君は嘘を吐かない
僕は嘘を吐く

君は「愛してる」という
僕は「幸せになろう」という

朝はすべてを照らす
夜はすべてを不可視にする

あらゆるものが背を向けあって(けれど背中に何者かの存在を感じながら)
その気配に、沸騰寸前のヤカンのごとく軋みながら、生きている


なぁ、ダーリン?
男と女はそういうものだろう?

嗚呼、僕はまた一つ嘘を吐いた!
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