王様/
山岸美香
王様みたいな人、
平民が必死で献上した砂糖を
これは要らないんだとごみ箱の中に捨てる。
純粋な砂糖しか受け付けない。
不純物入りなど認めない。
そんなものは突き返す。
王様も平民もいずれ違う場所にたどり着く。
いつまでも砂糖の掛け合いなどしてはいられない。
生に対して真剣になる時が来る。
浅い主従はきっと無くなる。
それまではここで生きるのだ。
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