風のなかの詩人たち/石川和広
っている。
詩や歌の中で、
風は例えば
ボブディランなら
世界に何が起ころうとも
確かさを感じさせる、
ひとつの証しとして、用いられ
多くの人に、その歌は国を越えて、愛されてきただろう。
反戦(主にベトナム戦争)の文脈で
歌われた頃もあるが、
様々なもの、事象が過ぎ去ること。
しかし、そこには絶えず、新しい風が吹いていること。
そういう、世界の確かさの感触とともに、
風の中にいる人間の孤独を浮き彫りにさせる力がある。
その力について、歌われた先の大戦の最中にいたユンドンジュの詩を引いてみたい。
風が吹いて
風がどこから吹いてきて
どこへ吹かれて
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