風のなかの詩人たち/石川和広
僕は以前、このフォーラムの雑談スレ5で、風さんが、幾度か発言されていたのを見た。
円谷幸吉さんの遺書について紹介していたのをよく覚えている。
事情により退会されたが、独特の文体は異彩を放っていた。正直僕には、よみにくいところもあったが、多く秘めたる意志が竜巻のごとく、文体のうねりを作っていた。
さまざまな立場の方がいることだろう。ただ僕は、風さんのことを、ぼんやりと想いながら、この評文をかいている。
自然界の風は、不思議なものだ。
遠くから様々なものをもたらす
例えば、台風などが
そして何か
空をちがう模様にしたりして
僕らに新鮮な空気を感じさせるころには
とうに去って
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