角砂糖/三田九郎
 
この身体には阿鼻叫喚が渦巻き

時には槍吹雪となり

体内から世界へ

精神の切れ端が乱射されていく

僕と世界は絶壁に阻まれ

と、確信していて

なのにふと

世界に溶け出し

珈琲に飛び込んだ

角砂糖になる
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