溶ける/三田九郎
 
眠れない夜にはふらり

外に出てあてなく歩く

優しくて淋しげな

秋の夜の風の涼しさ

虫の音が

まあいいじゃん

と囁いているようだ

ふと目を閉じて

秋の闇に溶けてみる夜
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