るーぷするるーる/狩心
 
ガビョウ、に刺された指先から
鉄の、意志の、味がする
魂の番人からは逃げられない
こんなちっぽけな日向の、ベランダでさえ
パンツ一丁で感じるこの
現実と思っている中での
非現実的な感覚を身体の
内部に/ビンッビンッて音速の
時代に/赤いペンを握り牛歩する
用意しているよ/風のサイン
青空のサイン/背筋を伸ばして
太陽に焼けて

白い皮膚が黒くなっていく
毛穴から煙が舞い出でて
包み込まれ/磔にされ
太陽が熱いよ/声が身体から離れる
残るのは生体の無い「音岳」> 険しい山の、
音速の時代に青いペンを握り、
繰り返される放射に背を向けて、
我が半身は影にて超絶
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