川辺/
黒髪
川辺を駆ける
風に吹かれながら
息が上がる
汗が滴る
生きている実感が湧いてくる
とてもとてもとても
気持ちがいい
そんなに知るべきことも多くない
澱んだ水を流しさること
ちょうど今正午
昼のイデアに夜は含まれている?
川辺が静かに音を立てている
川辺が何かを救い出す
命に関わる重大事
それはきっと星のように些細なことで
誰もが見過ごしてしまうようなこと
それでも川辺はずっと流れていて
乾くこともない
いつまでもいつまでも
僕の手のようなせせらぎ
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